今、オフィスや事務所の木造・木質化が注目されています。
事務所やオフィスを木造にすると、働く人や地球環境への配慮という面だけでなく、ほかにも多くのメリットが享受できます。
この記事では、丈夫なイメージがある鉄筋コンクリート造や鉄骨造ではなく、木造で事務所を建築するメリットについて解説します。
また、中間柱がなくても大空間が実現できるATAハイブリッド工法についても紹介します。
事務所建設を予定している方、木造建築が気になっていると同時に不安を感じている方は参考にしてください。
事務所を木造建築にするメリット5選
事務所を木造建築にするメリットを次の5つにまとめました。
1. 工期が短い
2. 減価償却が早い
3. 断熱性が高い
4. 環境負荷が少ない
5. 人にやさしい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.工期が短い
軽量な木造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて基礎工事を小規模に計画出来るため、工期も短縮できます。 また、建物スパンが12mを超える建築は構造適合判定が必要ですが、木造は不要になるため、その分確認申請が短く進められます。
2. 減価償却が早い
木造建築は減価償却が早く終わるため、同じ建築費であれば節税効果が期待できます。 それぞれの減価償却期間は以下のとおりです。
木造 | 24年 |
---|---|
鉄骨造 | 38年 |
鉄筋コンクリート造 | 50年 |
減価償却は税務上の耐用年数となっていますが、メンテナンスをしっかりすれば建築後24年以上経過しても問題なく使用可能です。
3. 断熱性が高い
木材は、コンクリートや金属と比較して熱伝導率が低いため、断熱性に優れています。 その理由は、木材自体が空気を多く含んでいるためです。 数値で比較してみると以下のとおりです。
素材名 | 熱伝導率 |
---|---|
木材 | 0.12W/(m/k) |
コンクリート | 1.6W/(m/k) |
鉄 | 53W/(m/k) |
参照:北海道立総合研究機構|木材の断熱性能
木の断熱性はコンクリートの13分の1、鉄の440分の1となっています。
つまり木材で建築すると、「夏涼しく、冬暖かい」といったように、室内の温度を一定に保つのに貢献してくれます。
4. 環境負荷が少ない
建築物に木材を利用すると、カーボンニュートラルの実現に貢献するといわれています。
その理由は、国内産の木材を利用することで森林の循環を促せるためです。
戦後植林された多くは、成長過程を終え、二酸化炭素の吸収量が減少しています。
しかし、成熟した木を伐採し、同じ場所に新たな苗木を植えることで、二酸化炭素吸収量を高められるのです。
林野庁は 『建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン』のなかで「木材利用の促進は更なる森林吸収量の増加に繋がることが期待されます。」としています。
木造建築は、脱炭素社会の実現に貢献するものとし、木造建築促進のために補助金や法律の制定などが取り組まれています。
5. 人にやさしい
事務所を木造にすることによって、中で働く人の健康や精神状態に対するよい効果が期待されています。
その効果の一例は次のとおりです。
・ 消臭・殺菌効果のある香りや成分を放散している
・ ダニの繁殖を防ぐ
・ 有害な紫外線を吸収する
・ 赤外線の反射率は高い
・ 不快音を吸収してくれる
・ 衝突の衝撃を和らげる
・ 湿度調節してくれる
木材が本来持つ、消臭や殺菌効果がある香り成分を「フィトンチッド」といいます。
防カビ・防菌・防虫効果のほか、空気を清浄・消臭する働きがあるともいわれており、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの方にも、安心して利用していただけます。
PREST WOODの木造建築の特徴
木造建築でも鉄骨造と変わらない広さを実現できるPREST WOODは、事務所建築においても注目されています。理由として次の4つを紹介しましょう。
・ ATAハイブリッド構法を活用
・ 外壁にCLTを併用
・ 一般流通材を活用
・ 無柱空間で大スパンを実現
それぞれ詳しく解説します。
ATAハイブリッド構法を活用
PREST WOODでは、ATAハイブリッド構法を採用しています。
おもな特徴は次のとおりです。
・ 一般流通材を使用
・ 木材と張弦材を独自の金物で接続する
・ オリジナル金物とプレカットの木材仕口を組み合わせる
・ 最大で40mまでのロングスパンが可能
以上のような特徴により、木造にもかかわらず、倉庫や工場などの大規模施設の建築も可能です。
とくに倉庫に併設する事務所を建築するなど、ある程度の大空間が必要な建築に向いています。
ATAハイブリッド構法に適した延べ床面積は、300~1,000㎡です。
外壁にCLTを併用
CLTとは、繊維方向を交差させた板を何枚も貼り合わせて作った木質系材料です。
コンクリートよりも断熱性が高く、厚みがあるにもかかわらず、同じサイズであれば重量が約1/5と軽いのが特徴です。
PREST WOODでは、外壁を従来の合板をCLTに置き換えることにより、燃え代設計を活用し、外壁の準耐火構造にも対応できるようにしました。
外壁にCLTを利用することで、木材使用料が増えた分の炭素貯蔵量の向上に貢献しています。
一般流通材を活用
ATAハイブリッド構法では、一般流通材を活用します。 一般流通材を利用するメリットは、安価で安定的に調達できることです。 幅寸法が90mm、105mm、120mmの3種に限定されているため、取り扱いや管理の負担も軽く、調達にかかる期間も短く済みます。
無柱空間で大スパンを実現
一般流通材の集成材を張弦材(タイバー)とクレビスで接続するため、梁行に木材を使用する必要がありません。 今までは、無柱で鉄骨造レベルの大空間を実現させるためには、大断面集積材を利用する必要がありました。 しかし、PREST WOODのATAハイブリッド構法であれば、一般流通材で20m以上40mまでのロングスパン無柱空間が可能です。
木造事務所はメリットがいっぱい!木造建築はPREST WOODにお任せください
今まで木造建築では難しかった大空間の建築がPREST WOODでは可能です。
300㎡から1,000㎡規模の開放感がある事務所や倉庫併設の事務所などに最適です。
事務所や倉庫の建設・リニューアルを検討している企業や経営者様は、人と地球環境にやさしいPREST WOODをぜひご検討ください。
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